「コアラ先生の授業はコアラが降ってくる」
こちらも日本画の作品です。
ピンク色のコアラがもふもふしております^^
悲しくもある公募展で落選してしまった作品ですが、元々「コアラシリーズ」はグループ展て発表したアクリル画の作品群が最初の作品です。
下の画像が最初に描いたコアラ先生の作品です。
友人と下北沢のギャラリーでグループ展をしたときは一つの物語風にして展示をしました。
「コアラシリーズ」の物語は展示会のために作ったので、今後も非公開予定ですが、
いつか日本画でコアラたちの完成版作品を描きたいなと思っています。
この作品の構想は、もう暗い時間の仕事からの帰り道、マンションまで歩いていた時に脳の中で降ってきました。
確か多摩動物公園にコアラいますよね?
大学生の動物写生の課題の時、象のスケッチをするために多摩動物公園に行ったことがあります。
その時に本物のコアラを見た記憶があるのですが、まんまるの背中しか見えなかった記憶で、
特に「コアラってめっちゃ可愛いなあ!」と感動した記憶はありませんでした。
そんなお互いに無関心に近い距離感の中で、数年後仕事帰りの夜道を歩く時に脳裏にコアラが急に降ってきたので、何事!?と思いました。
なんで降ってきたんだろうと思ったのですが、「ああ疲れてるんだよね自分」と思いました。
人生で最も重いものは「瞼」と言った人がいました。
この言葉を呟いた人が、どれほど一生懸命ヤツと戦ってきたのか分かります。
ちゃんと真面目に会議に参加したいのに、講義を聞きたいのに。集中したいのに。
気合いや元気では乗り越えることができないほど、ピンポイントに瞼に荷重してくる、ムカつくほどに生あたたかくて、目を開けたいのに開けられない。
そんなものに遭遇したこと、ある人多いのではと思います。
私が最も強力なそれに出会うときは、自主的に勉強をするときや、
高校時代ではダントツで日本史の先生の授業の時。大学では文明論と世界美術史の講義の時・・・。
大学はしかもスライドを見せるために部屋を真っ暗にしますよね、あれでさらにもう・・・という感じでした。
しかも瞼を強制的に閉じてくるヤツに遭遇した後、負けてしまった後の罪悪感半端ないんですよね。
話を真面目に聞きたいのに、先生に申し訳ない、そして貴重な時間を無駄にしてしまった後悔と。
でも、その眠気の正体がコアラだったら仕方ないかなと。
もふもふしてて、しがみついたら離れないし。あったかいし。
コアラとの戦いに負けて、必要以上に自分を責めてしまう、その心が少しでも和らぐように。
わかるよ!その自分をつねりたくなる苦しい気持ち!わかるよ!と言ってあげたいです。
しかし作品的に奴らに負けっぱなしもまずいなと思って、
最終的にはコアラと決別するようになります。
このままではまずいと思ってオチが欲しいと神様に願っていたら、
ちゃんと、なぜ眠くなるのか(コアラにしがみつかれてしまうのか)という答えももらったので、展示会ではそれでオチの作品も発表しました。
それは私がコアラの作品をまた描いた際にお伝えできたらと思っています^^ふふ
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